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【女王としもべ番外編】心が動く瞬間とは
2022.05.24
- 田中佳佑
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
「漫画は人生の教科書である」
― ケイスケ・タナカ(1993~)
です。
皆様は何かに『心動かされた』経験はございますでしょうか。
辞書には、『感動すること』と書かれている事が多いです。
音楽でも、絵でも、映画でも、何かに触れた時に
感情が揺れ動く事があります。
悲しい・辛いというマイナスな感情でも
楽しい・幸せ・嬉しいというプラスの感情でも
発端が何であれ、『感情が動く』という意味では文字の通り『感動』になり得るわけで。
日本語は掘り下げて考えていくと様々な捉え方が出来て面白いな、と思っています。
私は漫画や映画を見ている時、感動する事があります。
あまり一般的な楽しみ方ではないのかもしれませんが、
『何故同じ人間なのに、こんなストーリーを考え付くのだろうか』だったり、
『同じ日本人として生まれて、同じ言語を使っているはずなのに、どうしてこんなにも
心動かす台詞を思い付くのだろう』と、作品ではなくその作者の方に対して
感動する事が多いです。
この場面で、この状況下で、この人物が、この台詞を話す事で
こんなに人の心を動かすんだ…と感動を覚えるのです。
この世の中に転がっている言葉が、役割を与えられると
多くの人の心を動かすことになるなんて、普段私達は忘れてしまっていますが
実は凄いことだと思います。当たり前に使っていますが、
言葉を使える事で新たな価値観に触れる事も、感動を覚える事も出来るのです、
つまり私は何が言いたいのか、と申しますと、
最近読んで感動した漫画があるので紹介したいという事だけなのです。
申し訳ありません。それ程にこの作品と、感じた事を共有したいと思いました。
『チ。地球の運動について』
タイトルはご存じの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
現在では当たり前の、地球は自転しながら太陽を中心にその他の惑星と
その周りを回っているとする『地動説』ですが、
過去その真逆の説である『天動説』が唱えられていた時代があります。
宗教的な側面として、『神の姿を写した人間が住む地球は神の創造した宇宙の
中心であり、その他の天体が地球の周りを回っている。』だったり、
『神は地を創造した後、天を創造した=地球が中心である』という考え方等が
信仰上存在していた為、『天動説の否定=神の否定』と捉えられ、
地動説を訴えようものならば『異端者』となり、厳しく弾圧を受ける対象となりました。
しかしながら一般論や大衆に惑わされず、ただ真実を追い求める人間達が描かれています。
人間の『知性』は、『もっと知りたい』『解き明かしたい』という欲求を生み、
その欲求はエネルギーとなり人を駆り立てる情熱となります。
時に人間はそれに命すら懸けるのです。
情熱は周りに伝播し、他人の心を動かし、人々に感動を与えてくれるのだと思います。
天文学について私は知りませんが、登場人物の情熱が読者に感動を与えてくれる。
そんな人の持ちうる知性の可能性と、情熱をストレートに感じる作品であったと感じました。
また、私個人として人間は『考える』という特権を与えられていると思います。
『何故なのか』『どうしてなのか』…原因究明も
『どうすれば良いのか』…問題解決も
『どうすれば良かったのか』…現状改善も
いずれも考える事で得られるものです。考えられるって素晴らしいなと思います。
人間は『感情』も併せ持つ生き物ですので、それ故に感情との狭間で苦しむ事もあるのですが…。
この作品からは知性と感情の、理屈で言い表せない複雑さを読み取る事も出来ます。
知性に従い命を懸けるなんて、本来矛盾していますよね。
その矛盾もまた人間の持つ一筋縄ではいかない心の動きであり、
誰しもが自分の中にある二つの側面に悩み、揺れ動きながら生きているんだなと思います。
タイトルの『チ。』は読み進めて行くと様々な捉え方が出来ます。
『地』かもしれません。あるいは『知』かもしれません。はたまた『血』や『値』かもしれません。
是非ご覧頂き、皆様が何を感じたのかを教えて頂きたいです。
良い所を話そうとすると、ネタバレに繋がってしまいそうで非常に難しいです。
私から皆様へお伝え出来る事は、
『絵が好みで無くても、難しそうだなと感じても、とにかくなんでも4話まで読んで頂きたい』
という事です。
皆様にもきっと『心動かされる』その瞬間を感じて頂ける事と思います。